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ソウタとアホな言い合いをしながらキッチンに立ってハンバーグを作ってると、不意に大事な事を思い出した。
ーー「俺と、付き合って」
観覧車の中の、川杉の想い。
そして受け入れるって決めた、あの時のあたしの気持ち。
それは変わっちゃいない。ーー変わっちゃいけない。
隣で大根おろしにする大根を擦ってるソウタを見つめる、玉ねぎをみじん切りにしてるあたし。
昨日の出来事を思い出してやっぱり涙が出てきた。
ーーどうにもならない現実。