恋人遊戯
その3
毎日が退屈だった。
だから、あんな馬鹿な事を思い付いたんだと思う。
ダチ通しでいつも賭けをして遊んだんだ。
ポーカとかちょっとしたゲームならまだよかったんだけど、あの時の俺らは人間を…女の子を弄ぶような詐欺に近い事をしていたんだ。
一人がターゲットを見つけたら3ヵ月後に別の奴が別のターゲットを見つける。
ターゲットは誰でもいいって訳じゃなくて、なかなか落とせない方が楽しいから少し堅物で、余り恋愛なんてしないとか興味ないって奴を対象にしてた。
…んで、俺の番になった時に、たまたま裏庭で飯食ってるお前を見掛けて興味を持った。
それで、俺のターゲットは里莉になったんだ。
他のダチは本当にゲームを楽しんでいて、俺も最初はゲームを楽しんでいた。
ちょっと笑いかけたら、面白いぐらい警戒する里莉が楽しかった。
だけど、里莉って友達がいないだろ? だから情報とかなくって、後を付いて行ったらバイトしてただろ?