恋人遊戯



でも、一度だけ頭から砂を被った時には、さすがにビックリして尋ねそうになった。



でも、今思えば聞いてやればよかったって思ってる。


裏庭に行った時に、里莉の弁当を取り上げた上に食べてみれば、余りにも美味かった事に驚いた。



俺の日頃の飯がコンビニかファミレスが多いから、手作りってすっごい美味いって感動した。


肉じゃがって、こんな美味いんだっけ? 俺、今まで何食ってたんだ?



いつの間にか、弁当を食べ切ってしまった。


ヤベェ…とは思ったけど、食べ切った時の満足は今までにないぐらいだった。


そう思っていたら里莉の携帯の着メロが鳴ったかと思うと、それが見た事もない笑顔を見せていた事に今までにないぐらいイラッとするモノが込み上げて来た。




その時の行動は、褒められたモノじゃなかったと思う。


取り上げた携帯に自分のケー番とメルアドを登録。



< 134 / 283 >

この作品をシェア

pagetop