恋人遊戯
その3
ガポ…
どざざざざざッ!!
今日で、15度目。
何だがやるせない気分になるな…。
溜め息を吐いてシューズから上履きに変えて帰ろうとした瞬間。
ざざざざざッ!!
首がズシッと重みを感じたと同時に、周りが砂埃が舞い上がり視界と呼吸を遮られ、砂の重みに耐えられなくなってそのまま、タイル張りの床に倒れてしまった。
「ゃ…!」
手をついた拍子にに石が混じっていたのか、ゴリッ…と掌を怪我してしまった。
「…っぅ…」
下駄箱の上からクスクスと笑い声が聞こえてきたけど、私は一度も振り返りはしなかった。
したって、無駄だから…。
原因が樋高先輩と付き合いだしたからだ…。