恋人遊戯
「…これが目に見えてたから嫌だったんだよな…」
冬服から合服に変わってて良かったわ。
冬服だったら確実にクリーニングへ直行だわ。
合服なら変えもあるし、スカートはしばらくは冬用で誤魔化せばいいもの…。
白いブラウスが一気に肌と似た色になってしまった。
辺りを見回して私は、竹箒を取りに走った。
下駄箱には私が取り出した時に、靴の中にも砂が天こ盛りとされていた。
その砂と私に振り掛けた砂を片付けて、一度溜め息を吐いて砂埃のついた制服でそのまま帰る事に決めた。
こんな事になった原因の元である先輩に自家団端に行こうかと、思ったけど空しいだけだと諦めている。
最初は、誰にも言ってほしくないって言ったのに、先輩は全く無視。
次の日には噂…と言うか私の事で、話が盛り上がっている。
その日から、私は休憩時間にになる度、呼び出しをくらったり、好奇な視線に晒されていた。