恋人遊戯



「私…兄さんと血が繋がってないって太一君は知ってた?」




その問いに太一君は、何も反応をしない。

後ろ姿だけだから、太一君の顔が分からないから何とも言えない。




ただ前に進んで行く太一君後を付いて行く。




「……………詳しいし事は、後で話する」



雨音に隠れて、聞こえずらかったけど…私にはクリアに聞こえてきた。


教えてくれる…。




そんな喜びに似たものが込み上げてきて、歩く足もホンの少しだけ軽くなったような気がする。






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「これで取りあえずふいて、風呂に入れ」




手渡されたらタオルは素直に受け取ったけど…、お風呂に入れと言われたのは納得出来ない。



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