恋人遊戯
「…先輩。夢でも見てるんでしょうか? つ、つねって下さい」
そのまま、頬を指差して先輩を待った。
「それより、もっと効果のあるのをやってやるよ」
え? って、思ったら、一気に口から息が出来なくなって苦しくなった。
…そして目の前には…、ぼやけた視界だけど先輩が目の前にいる…。
「ん、んん……」
恥ずかしすぎて、思わず目を閉じて繋がれた手を握り返すと、放さない。と言われてるように強く握り返された。
優しくて強い手の平に惹かれて行く。
「……先輩」
「里莉…」
再び重なる唇。
「一緒にいよう…。俺、里莉と離れたくない」