恋人遊戯
「…あ、あの。先輩は、どうしてあさみさんの事を礼子さんって言うんですか?」
言っちゃーヤバかったかな~? ドキドキしながら、自分で言った事が今更ちょっと後悔してる。
だって、先輩の目が…顔が、かなり固まってるんだもの。
「…あの…先輩? い、言いにくいのでしたら、別に無理しなくて…いいですよ…?」
「……いや、もう言ってもイイかな~…って思ってたんだけど、何が切っ掛けかって一瞬、忘れてた」
困ったな~…って言いながら、笑う先輩は、私の手を繋ぐとさっきまで座ってたテレビの前で座った。私もそれに習って、先輩の向かいになるように座る。