恋人遊戯



「…あ、あの。先輩は、どうしてあさみさんの事を礼子さんって言うんですか?」





言っちゃーヤバかったかな~? ドキドキしながら、自分で言った事が今更ちょっと後悔してる。


だって、先輩の目が…顔が、かなり固まってるんだもの。



「…あの…先輩? い、言いにくいのでしたら、別に無理しなくて…いいですよ…?」





「……いや、もう言ってもイイかな~…って思ってたんだけど、何が切っ掛けかって一瞬、忘れてた」





困ったな~…って言いながら、笑う先輩は、私の手を繋ぐとさっきまで座ってたテレビの前で座った。私もそれに習って、先輩の向かいになるように座る。



< 226 / 283 >

この作品をシェア

pagetop