恋人遊戯



…その中からイイ写真をメールで送る。



「よぉ、里莉!」

「ヒャッ!!」



驚いた…。

背後から現れたのは、樋高先輩だった。


「せ、先輩…」



「何だ里莉、こんな所で一人寂しくメシ食ってんだ? ダチと食えよ」

…この人は、人を傷つける事が平気なんだ…。



先輩に言われた何気ない一言に、私は期待した事もなかったけど…、かなり痛いと言うか…無神経だと思う。


あまり言いたくないけど、彼氏彼女の関係になったのなら普通、一緒に食べるとか…ダチと食えって…突き放されたような気がした。




何とも思ってなかったけど…何かイヤな気分…。



「……里莉? どうしたの?」


「…………何でもありません…」



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