恋人遊戯
女の子をとっかえひっかえして、飽きたらポイ。…クラスメイトが話しているのを聞いた時、自分はまず対象外と思っていたのに…。
何でこうなるのかな…。怖いよ…。
「…なぁ。俺と付き合おうよ~」
軽い喋りに私はどうにもこうにも怒りが沸いてくるのを必死になって押さえようとする。
「い、イヤです!」
「イヤっつてもイヤだね。付き合ってくれるまで、離れないからね」
冗談はやめてよッ! って叫びたかったけど、何かされるんじゃないかって思って、何も言えなかった私は微かな抵抗として首をただ横にふるしか出来なかった。
「…何でダメなんだよ? なぁ、里莉ちゃん?」
ドキ…。
ど、どうしよう…。こんな風に誰かに…名前、呼ばれるなんて…。
あぁ…ダメ、ダメよ! 流されるなんてッ!