恋人遊戯
すれ違い、そして…
その1
今日と言う日を向かえる事がどんなに嫌か…。
通りすがりの学校の皆が、私に注目してるような…自意識過剰かもしれないんだけどね。
でも、この痛い視線が私の自意識過剰に拍車を掛けるのよ~…。
朝だって太一君の所に行くのが面倒臭いな~と思ってたら、簡単な朝食をとっていたら「面倒臭がるかと思って来てやったぞ~」って、メイク道具と共に現れた。
メイクしなくていいって言う私を無視して、太一君は私の顔を弄り出してこんな状態になってしまった…。
眼鏡だって、ビン底眼鏡に近いのを折られてしまって、フレームなしのをかけているから…明らかに昨日とは違う自分。
まるで、罰ゲームを強いられている気分だな…。
学校に来たばっかりだけど…もう、帰りたいよう…。
居心地が悪くて、何度も溜め息を吐いちゃう。