恋人遊戯
先輩にも告白をされたけど、こんなに…真剣な顔で言われた事なんてなかったな…。
何か、付き合う付き合わないは別として、告白された事に悪い気はしない。
「………ごめんなさい…」
頭を深々と下げて謝ったけど、子の場から去る事に少し、躊躇してしまったけど、もう一度頭を下げて目的地である図書室へと走った。
頬が熱くなる。
先輩に告白された時、嘘だって思った。
そんな事ありえないと思ったもの。モテる以前に、同性からすら可愛いなんて言われた事もないし…それ以前に友達もいなかった私。
少し息を切らせて、図書室に辿り着いた私は扉を開けようとしたけどその手はピタリと止めてしまった。
中から、話し声…先輩の声が聞こえて来る。
「……で、お前はB組の赤坂おとしたのか? あれだけの堅物に1ヶ月はなげぇぞ!?」