恋人遊戯
「里莉!?」
暴れて、先輩から離れようとするけど…いつの間にか、暖かい温もりが私を纏った。
訳が分からなくなった。
目の前が真っ暗になって…でも、暖かい…。
何で? 何でこんな事になってるのよ。
「ヤダ…!! 止めてッ!!」
再び暴れて、離れようとするけどますます、先輩は私を自分の中へと押し込んで行く。
けれど、その力は優しく感じてしまい、私は勘違いしてしまいそうになる…だから、止めて…!!
「…ッ!! や、やぁッ!!」
触れられたのは、唇。
病院で重ねたキスより、荒々しいモノ。
怖くて、怖くてただただ先輩の腕の中で、暴れる事しか出来ない非力な自分が悔しい。
「…イヤァ!!」
無茶苦茶に暴れていたせいで、私の振り上げた手が先輩の拘束から離れたかと思いきや…先輩のコメカミ辺りにヒットしたみたい…。
「…ってぇ…」