あたしが恋した総長
~そして放課後~
ずっと屋上でサボってた あたし達
HRも出ないまま
龍毅が立ち上がったのを合図に皆が立ち上がる
龍毅に腕を引っ張られて、あたしも立つ
立ったから腕を離すと思ったら
そのまま腕を引っ張られて、屋上を後にする
校門まで行くと
黒い高級車ってかんじの車が止まっていた
ズカズカと気にすることなく、その車に近づいて乗り込む龍毅
龍毅に腕を引っ張られていたあたしも必然的に乗ることになる
そのあとに助手席に翠
その後ろの列に、海、翔、廉と座った
3列もあるんだ、この車と感心していると
龍毅の「だせ」で車が発進する
優「もう教えてくれてもいいでしょ、どこ行くの?」
龍「俺らの倉庫」
優「は?!」
いや、それはマズイ、絶対にマズイ!
鳳龍の総長の顔は鳳龍のメンバーしか知らないけど、他の族の倉庫に行っちゃマズイでしょ!
優「無理無理!降ろして、止めて!」
龍「無理」
そんなこと知らねえと、言いたげな顔で
あたしを見る
ほんとに自分勝手!
なんて思っていると
車が止まり、ドアが開き、龍毅が降り
そのあとに続くようにあとの四人が降りる
龍「優梨。早く降りろ」
まだ降りようとしないあたしに
痺れを切らしたのか、腕を引っ張られ
車から降ろされた
そのうち、腕抜ける。
と思っていたあたしの目の前にはドでかい倉庫