あたしが恋した総長



カーテンの隙間から覗く太陽の光に照らされて目を開けると



目の前に龍毅の逞しい胸板



腕枕をしてくれている腕


もう片方の腕はあたしの腰に当てられていた



いつもは無表情で怖い顔してるくせに


寝ているときは子犬のように可愛いなんてズルいと思う


おまけにスゥースゥー寝息もたてちゃってさ


それに今日は服を着てないせいか


いつもより色気がでてる


女のあたしより絶対色気あるよ




ジーッと龍毅の寝顔を見てると



パチッと目が開いた



龍「そんな見んな」


いつもより少し、声に張りがない


やっぱり寝起きは皆こんなもんか


優「起きてたの?」


龍「あぁ。それより、大丈夫か?」


一瞬なにが?って思ったけど、すぐに


あたしの体を心配してくれてるんだなと分かった


優「大丈夫だよ、ありがとう」


ほんとは、まだ違和感と痛みがあるけど


心配をかけたくない


龍「嘘つけ。痛いんだろ」


なんで分かるかなー、この人は


優「……………………少し、ね」


なんでもお見通しの貴方にこれ以上、嘘を突き通せるとは思えないあたしは、素直に告げた


龍「今日は家にいるか?」


優「ううん、行くよ、倉庫」


幸せの痛みだから、全然 苦じゃない



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