あたしが恋した総長



外の駐車場みたいなところにはバイクが

ずらーっと並べられていた


そのまま龍毅に引っ張られて

倉庫の中に入る


下っぱたちには

好奇の目を向けられる

するとその中の一人が


「龍さん!その女の人は…?」


と聞かれる

多分、下っぱの中でも上のやつだな、この子

次期幹部とか?


龍「俺の女」


下「えっ!?そうなんですか!」


優「はっ?!」


いやまて、なぜお前の女になってるんだ、あたしは!


優「ちょっと!いつあたしがあんたの女になったのよ!」


龍「…」


無視ですか、なんなんですか、この男は


下「すげー。あの龍さんに……。さすが、龍さんの彼女」


優「ちょっと、彼女ないの。無理矢理連れてこられたの」


龍「ちっ。いいから行くぞ」


こっちが舌打ちしたい気分なんですけど

てか、この流れ、幹部室に行く流れじゃ…

でも、もういいや。

どーせここまで来ちゃったんだし


はぁとため息をついて

龍毅に引っ張られながら後を着いていった





< 20 / 240 >

この作品をシェア

pagetop