あたしが恋した総長


優「りゅ、龍毅…………!」


まずいと思ったときには遅かった



龍毅はあたしの周りに倒れている男たちに見て


次に震えている女たちに目を向けた


そしてリーダーっぽい女に近づき


胸ぐらを掴んで女を持ち上げた



龍「てめぇ、俺の女に何をした」


低くドスのきいた、地を這うような声で問う


女は恐怖で顔を真っ青にさせながら


女1「ひぃっ!ご、ごめんなさい!!」


龍「何をしたって聞いてんだよ」


胸ぐらを掴む手に力を入れたのが分かった


龍毅は女にでも容赦しないと聞いたことがあるから


このままではまずいと思ったあたしは


優「龍毅!もう終わったから、いいよ!」


龍「よくねぇ。俺の女に手ぇ出しといて、ただじゃ済まさねぇ」


龍毅が腕を上げ女を殴りそうになったとき




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