あたしが恋した総長
倉庫の奥に進むと2階に続く階段があり、
迷わずそれを登り、複数ある扉の
真ん中の扉を開け、入る
結構綺麗にしてるんだ
テレビや冷蔵庫、軽く料理ができるキッチンに
3人用のソファーが3つ
そして一番高そうな2人用のソファーが1つ
これは総長が座るんだろうなって思っていると
龍毅が2人用のソファーにボスッと座り、あたしの腕をグイッと引っ張り、その隣に座らされた
若干痛かったから、隣に涼しい顔して座ってるやつを睨んでやった
あとの四人も各自ソファーに座る
ふぅーとため息を吐いた廉が
廉「いきなりなんだけどさ、あんたには鬼神の姫になってもらいたいんだけど」
優「丁重にお断りします」
ニコッとスマイルもつけてやった
龍「あ"?なんでだよ?」
優「面倒だから?」
だいたい倉庫に着いた時点で
なんか話があるんだろうなとは思ってたけど
まさか姫なんて…無理に決まってる
翔「えーー!優梨ちゃん姫にならないのー?」
優「うん、ならない」
翔に可愛く言われて、グラッといきそうになったけど、耐える
翔「えぇー」
ショボンとした翔が可愛い
優「話はそれだけ?なら帰るけど」
と立ち上がろうとしたけど
龍「まて」
と隣の男に阻止された
翠「あなたが俺たちといるところは、多分敵の族にはもう見られている。姫にならないとあなたが危ないんですよ?」
黒いオーラを少し漂わせながら言った翠。
そんなのじゃ、あたしは怖がらないよ、翠
優「危ないのは慣れてる。」
廉「あんたがそう言っても、俺らを潰そうとしてる族が、あんたを拉致るかもしれねぇ」
優「大丈夫だよ、あたしは。拉致られたりなんてしないからあんたたちにも迷惑はかけない」
龍「駄目だ」