あたしが恋した総長


ふと立ち上がる隣の鬼神さま


どうしたのかと見上げると


その綺麗な顔は


さっきより機嫌が良くなっているように見えた


そして


龍「優梨、帰るぞ」


あたしの腕を掴み、立たせて扉に向かう


優「え?まだ15時だよ?」


5限目が始まって少しして学校をでて、倉庫に来て、話をしていたから


いつも帰る時間よりだいぶ早い


いや、早すぎる


龍「いいから行くぞ」


強引な龍毅に連れられ


倉庫を後にし、龍毅の家に着いて


今はエレベータのなか


龍「今日は仕置きだな、優梨」


ニヤッと笑いながら言う


優「え?」


顔がひきつるあたし


なんでいきなり機嫌がマシになったのかが、ようやく分かった


仕置き


何をされるのだろうか


肩もみ100分とか?!


もう龍毅の言ったことを聞かなかったことにしたい



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