あたしが恋した総長
優梨の過去
あたしの家は『原野会社』という大きな会社だ
あたしはそこのひとり娘
母親は一般人で
優しくて笑顔が絶えない、子どもがいるとは思えないほど綺麗な人だった
父親は母親に溺愛していたし、あたしのことも可愛がってくれていた
あの時までは
あたしが小学校5年生の時
お母さんは倒れた
その原因はガンだった
しかも分かったときには、手のほどこしようがないくらい悪化していたとき
お母さんは随分前から体に異変があるのを感じていて、あたしたちが家にいない、昼の間に病院行っていたそうだ
そこでガンであると診断され、
自分はもう治らないと思い、今まで黙っていたと言っていた
そして3ヶ月後
お母さんは
母「あなたたちを置いて逝ってしまう私をどうか許して」
と最期に言って逝ってしまった
そこからだ
あたしたちの幸せが崩れたのは