あたしが恋した総長
父親はお母さんがいたときは
たしなむ程度しか呑まなかった酒を
仕事から帰ってきてから
浴びるように呑むようになった
そして酔った父親はあたしを殴った
ストレスを発散するように
汚いものを見るような眼差しで
あたしを見下ろしながら…………
最初は泣き叫んでいた
父「黙れ!クソガキ!!!」
でも、泣くと殴る力や蹴る力は強くなるばかりだった
だから、泣くのはやめた
大人しく、父親の気が済むまで暴力を受けていた