あたしが恋した総長
父「う"ぅっ!」
うなりながらその場に倒れこむ
そこへ
ガチャッ
リビングのドアが開いて
入ってきたのは
まだ小さい男の子の手を引いている義母の姿
義母は驚いた顔をしていたが、すぐに
真剣な顔になり
義母「無事で良かった。あなたが過去にこの人に何をされていたのか、だいたいのことは知ってるわ。今まで大変だったわね…」
頭をそっと撫でてくれた義母さん
血も繋がっていない子に
こんなことを言ってくれるなんて、いい人なんだと思った
義母「あと、これ……」
そう言って差し出された通帳
優「え?あのこれ……」
義母「あなたのものよ。あなたのお母さんが貯めてくれていたみたいなの。それをこの間見つけて……」
優「そうだったんだ……」
お母さん、ありがとう
義母「それで、優梨ちゃんは家を出たほうがいいかもしれない。」
優「あたしもそのつもりでした」
義母「そうだったの。その口座に毎月お金は振り込むわ。困ったことがあったらいつでも言ってきてね。」
優「ありがとう、義母さん」
あたしは荷物をまとめ、家を出た
そこからの生活は不動産でマンションの契約をして
義母さんからお金の援助や支えてもらいながら
今まで生きてきた