あたしが恋した総長
決着をつけるとき
優「これがあたしの過去……」
離れていかないと言ってくれた龍毅を信じてないわけじゃない
ただ内容がこれだ
嫌になるかもしれない
またあの時みたいに拒絶されるかもしれない
手のひら返しで裏切られるかもしれない
そう思うと不安で仕方なかった
黙っている龍毅に俯いている頭を上げられないでいると
ギュッ
龍毅の香りに包まれ
力強く抱き締められる
龍毅にピタッと引っ付く
龍「……よく耐えたな」
優「…………え?」
龍「生きててくれて……良かった」
弱々しい声で、あたしをこれでもか、というぐらい強く抱き締めて言ってくれた言葉に
涙が出てきて龍毅のシャツを濡らした
龍「泣いていい、おもいっきり泣けよ」
その言葉に後押しされて
あたしの涙腺は崩壊した
泣きじゃくる幼い子どものように
ひたすら泣いた