あたしが恋した総長
しばらくして泣き止んだあたしに
龍「もういいのか?」
とやさしく聞いてくるから
優「もう大丈夫」
と笑顔で答えた
そしてしばらく抱き合っていると
不意に龍毅が口を開いた
龍「なぁ、お前の父親に帰ってこいって言われたんだよな」
優「……う、ん」
そのことを思い出して、体が震え出す
それに気づいた龍毅があたしを抱き締めている腕の力をさらに強め
龍「心配するな、俺も行く」
優「え?」
龍「お前一人でそんな危ねぇやつのところに行かせるわけないだろ」
その表情は怒っているようなどこか悲しげな顔をしていた