あたしが恋した総長

守るべき人



しばらくバイクを走らせ


龍毅に道を案内しながら


着いた白くて大きな家


あたしの実家


昨日、義母さんには電話して、家に行くことを告げていたから


インターホンを押したら、すぐに出てきてくれた義母さん

優「義母さん、久しぶり」


義母「優梨ちゃん、久しぶりー!また綺麗になったわね!あら、あなたは優梨の彼氏さん?」


龍「はい、織田 龍毅です」


相変わらず、怖い顔の無愛想だけど


ちゃんとお辞儀をしてあいさつしているところをみるとホッとする


義母「あらー、優梨ちゃん!こんなイケメンな彼氏が出来て良かったわね♪」


まるで高校生のテンションで


あたしの背中をバシバシッと叩きながら


龍毅をみてキャッキャキャッキャしている義母さん


若干呆れながら見ていると


父「なんだ、来てたなら早く入ってこい。俺は忙しいんだ」


リビングのドアから父親が険しい顔を見せて言った


義母「あなた……」


父「お前は向こうで将(まさ)を見ていろ」


将とは義母さんの連れ子


まだ幼稚園の年長さんだ


義母「何を話すかは知らないけど、お願いだから落ち着いて話してよ」


義母さんが念を押して、息子のところへ行った


父「その男は誰だ?」


優「あんたには関係ない」


父「ふっ、まあいい。どうせこれからは一緒にいられなくなるんだからな」


怪しい笑みを浮かべながら、リビングに入っていくのに着いていく


"一緒にいられなくなる"


その言葉が頭で繰り返し流れる


一体、何をするつもりなの


何を話すつもり…………?



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