あたしが恋した総長


父「その男が原因だろ?……優梨。なら殺すしかないな…………」


声からして表情からして狂ったときのものだ


父親が懐から出したそれを龍毅へと向ける


それから守るように


あたしは龍毅の前に間一髪で立ち



バァンッ



…………ドサッ



目の前が赤色で染まった


あたしのお腹は真っ赤な血で染まっていて


あたしは撃たれたんだと理解するのに少し時間がかかった


龍「優梨!!!」


うすれゆく意識のなかで


愛しい人に名前を呼ばれた気がした







あたしが恋した総長【完】



『あたしが愛した総長』へと続きます


< 239 / 240 >

この作品をシェア

pagetop