あたしが恋した総長
父「その男が原因だろ?……優梨。なら殺すしかないな…………」
声からして表情からして狂ったときのものだ
父親が懐から出したそれを龍毅へと向ける
それから守るように
あたしは龍毅の前に間一髪で立ち
バァンッ
…………ドサッ
目の前が赤色で染まった
あたしのお腹は真っ赤な血で染まっていて
あたしは撃たれたんだと理解するのに少し時間がかかった
龍「優梨!!!」
うすれゆく意識のなかで
愛しい人に名前を呼ばれた気がした
あたしが恋した総長【完】
『あたしが愛した総長』へと続きます