モデルの恋愛事情
「クラスの女子、敵に回したかもしれないわよ?」
突然言う裕香。
「敵?」
「そう。あなたと王子が授業中仲良く話してたからね。妬む女子がいないわけない」
「そんなっ…」
そんなのイヤだ。また、いじめられるの…?
「まだ笹原さんと一緒のクラスじゃないだけまだマシよ?」
また、過去を思い出す。
助けてよ、崇……
「でも、噂とかで笹原さんの耳にも届いているかも」
あたしは箸を落としてしまった。
きっと青ざめているだろうな…
「みっ美恋大丈夫!?保健室に行く?」
「ちょっと、気分悪いから…行こうかな」
あたしは裕香に保健室に連れて行ってもらった。
そんな光景を、新君が見ていたなんて知らなかった。