モデルの恋愛事情
ーキーンコーンカーンコーン
5時間目の始まりを告げるチャイム。
あたしは保健室のベッドの中。
先生は不在、裕香は化学の先生にあたしの事情を話してくれるらしい。
あたしは深い眠りについた。
…
どのくらい寝たのだろう。
今目を覚ました。
少し視界がぼんやりする。
あーあ、化学の授業受けたかったなー
あとで裕香に写させてもらおっと。
ーガラッ
扉が開いた音がした。
「美恋?」
裕香の声…にしては低い。
保健の先生の声とも違う。
「誰ですか?」
あたし達はカーテン越しで話した。
「俺、新宏人。大丈夫か?」
「あっ新君!?どうしてっ…?だって、まだ授業中…」
「教室は疲れる。王子様キャラとか、マジめんどい」
じゃあ裏の顔出せよ…