モデルの恋愛事情
「どうやって授業抜け出してきたの?」
「ん?しんどいって言った」
「えっしんどいの?だったら…「さっき言ったろ、教室では王子様気取りで疲れるって」
教室…あたしが保健室でいい気味とか思ってる人いるのかな…
まただ。また不安になる。
「皆、心配してた」
「嘘っ…!!」
「嘘言ってどーすんだよ」
良かった…
カーテン越しの新君の声はとても優しかった。
ありがとう、新君。
あなたといると崇を思い出す。
でも、その分気持ちも落ち着き、楽しいんだ。
「じゃ、俺は行くよ。またあとで」
そう言って扉の閉まる音が聞こえた。
大分すっきりした。
寝たからか、新君と話せたからか…
理由は分からないけど。
取りあえず、教室に戻ろう。