モデルの恋愛事情
5時間目が終わり、休み時間の間に教室に戻った。
すると、にぎやかな教室がいきなり静まり返った。
そして、すぐにうるさくなった。
「うさ美様あぁ!」
「大丈夫ですか!?」
「うさ美さん~」
男女問わず、皆あたしを心配してくれた。
なんだ、大丈夫じゃん。
あたしは心の底から安心した。
新君のほうをちらっと見ると優しく微笑んでくれた。
放課後になり、あたしは少しの間裕香と話していた。
「本当良かったわね、美恋がいない間、美恋の席をちらちら見る生徒いっぱいいたのよ!」
「それは新君を見るためじゃないの?」
「女子も見てたけど、圧倒的に男子の方が多かったから」
「ふーん…」
「もうっ、美恋は無自覚よ」
なんのことやら。