隣の席の君と私
君は・・・
キーンコーンカーンコーン・・・。

チャイムが鳴ると同時に皆が一斉に席に着く。

勿論、私。楠乃藍覇も。

藍 「はぁ...。また、加宮くん休みか...」

加宮くんとは、私の隣の席の子。

不登校の子だ。

顔も、声も知らなければ勿論性格だって。私は加宮くんの事を何も知らない。

だけど、1度会って話をしたい。そう、強く思う自分がいるわけで。

先生のつまらない授業が終わった後、私はあることを思いついた。

いつも加宮くんの分のノートを取っている私。

1度も届けた事はなかった。

そうだ。プリントと一緒に届けようかな。

でも、家の場所...わからないや。

藍 「先生。加宮くんにプリントとノートを届けたいので加宮くんの家の場所...教えてもらえますか...?」

先 「おぉ!楠乃は偉いな!」

藍 「いえ...。加宮くんと話をして見たくって....。学校にも、来て欲しいし....。」

先 「そうか。これが、加宮の家の地図だ。」

あ.....。結構私の家と近いじゃん...。

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