強盗団は月夜に踊る
「もしもし?」
「あ、京子?元気?」
奈々の明るい声に京子は嫌な予感を感じた。
「元気じゃないよ~。また落ちたし」
「ホントに?あたし遂に内定もらったよ、ほら、前に言っていた商社から」
京子の嫌な予感は当たっていた。これで友達のグループで就職が決まってないのは自分だけになってしまった。
「いいなぁ~、おめでと。あたしは相変わらずお祈りメールばっかりだよ。絶対祈ってないくせに!人事の奴ら!」
「ホントに祈っていたら、そっちの方が怖いよ。明日は?暇なら買い物行かない?気分転換にもなると思うし」
「ありがと。でも明日は選考があるんだ。朝早いし」
「そうなの!?ごめんね、こんな時間に電話しちゃって」
「ん~ん、平気だよ、気にしないで」
「うん、じゃ、もう切るね。肩の力抜いて頑張りなよ、京子なら大丈夫!かわいいし、どこの会社も欲しがるよ」
「ありがと。じゃあね。」
「うん、じゃあね、おやすみ」
携帯を切ると、京子は本日三度目のため息をついた。
「はぁ~。」
やる気をなくした京子は、すぐにベッドに潜り込んだ。そして目を閉じて、明日の選考には行かず昼まで寝ていよう、と決めた。
「あ、京子?元気?」
奈々の明るい声に京子は嫌な予感を感じた。
「元気じゃないよ~。また落ちたし」
「ホントに?あたし遂に内定もらったよ、ほら、前に言っていた商社から」
京子の嫌な予感は当たっていた。これで友達のグループで就職が決まってないのは自分だけになってしまった。
「いいなぁ~、おめでと。あたしは相変わらずお祈りメールばっかりだよ。絶対祈ってないくせに!人事の奴ら!」
「ホントに祈っていたら、そっちの方が怖いよ。明日は?暇なら買い物行かない?気分転換にもなると思うし」
「ありがと。でも明日は選考があるんだ。朝早いし」
「そうなの!?ごめんね、こんな時間に電話しちゃって」
「ん~ん、平気だよ、気にしないで」
「うん、じゃ、もう切るね。肩の力抜いて頑張りなよ、京子なら大丈夫!かわいいし、どこの会社も欲しがるよ」
「ありがと。じゃあね。」
「うん、じゃあね、おやすみ」
携帯を切ると、京子は本日三度目のため息をついた。
「はぁ~。」
やる気をなくした京子は、すぐにベッドに潜り込んだ。そして目を閉じて、明日の選考には行かず昼まで寝ていよう、と決めた。