浅葱色の狼と人間不信の女。〜え、狼?アンタ仔犬でしょ?〜
うわ此奴、固まっちゃったんですけど。
ただでさえ鬱陶しいのに固まられても
本当困るんだ「ええぇぇぇぇ!!??」っ、
うっっっさい!!!
藤「未来!!??どーゆーこと!?
何で何で何で??」
………。一度捻り潰してもいいだろうか。
良いよな、良いだろう、よし、
──────ガッ!!!
藤「ふげぇっ!!??
痛い痛い痛い痛い痛い!!!???
離してくださいっ!!!」
…………うーむ、この馬鹿と、さっきから
天井裏に隠れてる山崎烝(仮)を納得させる
には……あれしかないか。
『ねぇ、藤堂平助(仮)。
アンタ、師に伊東大蔵って人いるでしょ?』
藤「………何で君が知ってるの?」
うわ、下からも上からも殺気殺気。
………この糞餓鬼。この鳴海様に偉そうな
口ききやがって………
『こうしてやる。────えいっ。』
───────グイッ!!
藤「痛い痛い痛い!!!
髪っ、髪が抜けるっ!!!!」
無駄に長い結われた髪を
思いっきり引っ張ってみました。
『未来ではアンタ等の事を歴史の一部として
ならったのさ。
それに、伊東大蔵の事は今のところ
この新選組の中でアンタと天井裏の
山崎烝しか知らないはずだよ?』
藤・?「「!!!??」」