浅葱色の狼と人間不信の女。〜え、狼?アンタ仔犬でしょ?〜
『………私は浅葱 鳴海。
お前等は私を………どうする?』
未来から来た得体の知れない人物。
殺すか生かすかは貴様ら次第─
烝「なぁ、鳴海。
自分、武道出来るやろ?」
『……?嗚呼、普通に出来るが……』
何だ?殺さないのか………?
烝「鳴海、隊士ならへん??」
『「…………は???」』
うわ、糞餓鬼とハモった……最悪。
烝「だって、未来から来たちゅうと
行くあてなかろ?
放り出す程わいは非道でありたくないんや。
鳴海は自分の身は守れそうやし、
此処にいれば一石二鳥のはずやで?
局長と副長にはわいが話つけとくさかい、
藤堂はん、取り敢えず鳴海
寝かせてやってや?」
『………隊士………ねぇ。
面白そう、やる。』
暇で意味の無い人生も、これで少しは
楽しめるかな…?
烝「………あ、藤堂はん。
鳴海おなごなんやから、もうちぃと
優しく扱ってやってや?」
藤「…………………………………は?」