好きになんてならない
あっくんは音楽の先生になった。

と同時に吹奏楽部の顧問になったのである

「夏川先生ー」

「ひかりさん、どうも」

「今日1年は基礎練でいいんですよね?」

「はい。そうですね…初お披露目になる曲の準備もしといてください」

スコアをめくる手がとても綺麗

「ひかりさん?ひーかーりー?」

「…はい?」

「何ボーッとしてんだよ(笑)」

そう言ってあっくんはでこぴんした

「いったーい!!」

「ははは(笑)じゃあみんなに伝えといてくださいね、ひかりさん。」


そう言って職員室に戻ってしまった。

バーカ

あたしの気持ち知らないくせに

思わせぶりなことしないでよ。

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