涙で育った赤い花
・*゚芽生え.+゚・
あれはいつだったかな…中学2年の夏ぐらいだったかな?                    
私はあなたのピアノを弾く姿に、目を奪われたんだ…

           
ピピッ、ピピッ……            
携帯のアラームが、またいつもと同じ6時に鳴り始める。            
「う〜ん…」                           ――今日はなんだか目覚めがいいみたい。


しばらくボーっとしてから活動開始。


壁にかかった制服に着替えて、階段をおりる。


「おはよ、お母さん。」

「あ!波琉、おはよう。パンかご飯どっち食べる?」
           
「パン食べる。」


すると私の前に何も調理していない食パンが運ばれてくる。
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