涙で育った赤い花
黒板に座席表が書いてあった。



私の席は……一番前。



……最悪。




自分の席に行こうとしたとき、1人の男子と目が合った。



…目、でか。

これがまだ名前も知らないこの男子の第一印象。



そしてその男子は、私から目を離して一言。




「まじ…かわいい子いねぇ。」




この瞬間、こいつのイメージは「目がでかい人」から、「最低なやつ」に変わった。






…こっちだって好きでこんな顔してるわけじゃないし。
< 122 / 127 >

この作品をシェア

pagetop