涙で育った赤い花
生まれて初めての一目惚れだった。
このことを凜に話すと、ものすごくびっくりしていた。
「はぁ!?まぢびっくりなんだけど!!いつから!?」
「一目惚れです。」
一目惚れって言うのはなかなか恥ずかしいものだった。
「へぇー。一目惚れとかすごっ!がんばっ!!まぢ応援するわ〜♪」
「ありがと♪」
「アド知ってんの?」
「知らなーい。つかまだしゃべってもいないもん。」
「アド聞けば?」
「うーん…。」
…そうだ。なんにもしなきゃ始まらない。
がんばって自分で聞こう!
だけどなかなか話しかけられなくて日だけがどんどんと過ぎていった。
――そんなある日の夜だった。
凜からメールが届いた。