涙で育った赤い花
こうして私の片想いが始まったのである。



―ある日の放課後―
〜♪〜〜♪


すごくきれいなピアノの音がする。


すご〜い!誰が弾いてるんだろう…ちょっと見に行ってみよー!



音楽室のドアのガラスごしに覗いてみる。


「あっ!!」


思わず声が出てしまった。

まさか隆斗があんなに上手にピアノを弾くなんて思ってもみなかった。



――あなたがその華麗にピアノを弾く姿に、私は目が離せなかった。
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