涙で育った赤い花
鞄を背負っておじいちゃんの部屋へ――


「おじいちゃん、おはよう!行ってきまーす!」

「おう!おかえり…じゃなくて、いってらっしゃい。」


スニーカーをはいて家を出る。


いつもと変わらない道。だけど今日はいつもより足取りが軽かった。


――きっと占いが1位だったからだ。


「波琉さん、おはようございます。」


学校に着くと私の大嫌いな先生のお出迎え。
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