涙で育った赤い花
京都まで約2時間。

トランプをしたり、お菓子を食べたり、写真を撮りあったり…


「ねぇ、波琉ちゃん…」

ドキッとして上を向くと、そこには隆斗のドアップ。


「な、なに!?」


「…俺のこと好きな子って誰?」


「えっ!?あたしそんなの知らないよ!?」


「嘘つけ!波琉なら知ってるよって雄一が言ってたんだぞ!」


さっきの嫌な予感ってこの事か…


「後でもいいから教えてよ〜!」


…雄一のやつ〜!


「どうゆうこと!?」                       通路を挟んで向こう側に座って寝たふりをした雄一に叫んだ。
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