涙で育った赤い花
「えぇっ!?」


……もうしょうがない!この場で「好き」と言えないなら………


「…雄一。言って?」


「えっ!?いいの?」


「……うん。」


雄一が隆斗の肩を叩いて―――


「波琉だよ!…ちゃんと返事してやれよ!」


……こんな形で伝えたくなかった。


こんな格好悪い伝え方なんて―――


隆斗…ちゃんと聞こえてるのかな?

タオル…顔にかぶせたまま……
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