涙で育った赤い花
そして、相当疲れがたまっていたのか、いつの間にか寝てしまっていた―――



―月曜日―


……お願いしますっ!
奇跡が起きますように!


朝起きたばかりでまだパジャマ姿の私は、
1人、ハートの刺繍が施され、「恋」という文字が書かれた赤いお守りを握りしめて、必死に願っていた。



朝ご飯を食べようとするものの、胃が痛くてろくに食べることができずにそのまま学校へと向かう。



隆斗の靴箱――

……まだ来てない。
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