涙で育った赤い花
ちょっとホッとする私。


だって、隆斗がいる教室に後から入っていくのはなんとなく入りにくいし、嫌だったから。



――…どうゆう顔したらいい?


自分で自分に問いかける。



「波琉は今まで通り普通にしてればいいんだからね!」



不意に後ろから声がして、振り返ってみると、そこには………私の親友の姿。


「由…嬉……?」
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