涙で育った赤い花
「う、うん…大丈夫……だよ。」



私の頭の中では、手紙に書いてあったなにかの暗号のような文字が、ぐるぐると回り続けてていた。



「ヤバい…ウチ泣きそう……」



彩美が複雑な表情で言った。



「ホント大丈夫?無理しなくていいんだよ?」


萌も心配そうに言う。                       
「波琉……あたしはずっと、何があっても波琉の味方だから!」



「そうだよ!波琉は頑張った!」



2人とも――…
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