涙で育った赤い花
しかし、これだけでは終わらなかった。



それはある日の放課後。教室に忘れ物をして取りに行こうと廊下を歩いていた時だった―――…



「キャハハハ!隆斗ヒドーイ!これはかなり精神的にくんじゃね!?」



「だろ!?俺って天才☆」



「隆斗サイコーだし!」


教室から聞こえてきた声……



「波琉ちゃん精神的にきて死んじゃう〜!」


ちょっと覗いてみると、隆斗が何か書いている。
その周りには数人の人。           その中には、小学校の時から仲がよかった子もいて、楽しそうに……笑ってた……。                 
あぁ…きっとあたし宛てに手紙を書いてるんだ。
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