白い日(短)
嗚呼神様…
空耳でしょうか。
彼から好きと、言われました。
嗚呼神様…
ついに良茅は幻聴が聞こえるようになってしまったのでしょうか。
彼から好きと、言われました。
「おい、無視すんな」
「ふぇ?え、え、えと…」
「聞いてなかったとか、そんなの無しだから」
「い、今…空耳?」
「おいコラ、ふざけんな。俺の告白なかったことにすんじゃねぇ」
幻聴でも、空耳でもないみたい。
てことは…
え?
うそ、
つまりは…
良月くんも良茅が好き?
両想い?
「良月くん…」
「ん?」
「あのね、えーっとね…」