個人的事情につき“50センチ以内”禁止
「…あー…離したくねぇ…」
それは私も同じです。
私も、課長を離したくありません。
そんな気持ちを込めて、課長の背中に腕をまわした。
「課長に触れるのも、触れられるのも。
私だけだって、思ってていいですか…?」
「…愚問だな」
「50センチですよ?」
「またそれかよ」
呆れたように笑みを浮かべながら。
課長は私を抱きしめる腕に力を込めた。
そして。
さっきとは違う…欲を含み、熱のこもった目で私と目を合わせた。
「…だったら。お前限定の俺を、見せてやる」
ドクンドクンと心臓が煩い。
私は。
この言葉の意味を知ることになるのだろうか…。
【END…?】