嘘と元カレとネックレス




「美緒ちゃん、何見てんの?」


「クリオネです」


「そういうの好きなんだ?」




「だって、斗真が……っ!」




「俺が?」


「なっ、なんでもない……です」




不思議そうな表情を見せる斗真は、すぐ近くのクラゲコーナーを鑑賞しに行ってしまった。



つい、素が出てしまった。


何も知らず、自由に浮かんでるクリオネ。




斗真との思い出が多すぎて困る……



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