嘘と元カレとネックレス
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先日休んだ分、休日返上で働くこの土曜日。
と言っても自宅で。
会社でやらなければならないことだけを先に終わらせ、パソコンで出来るものは持ち帰ったのだ。
んあー!!
進まん!!
特に報告書の作成が……
ピン―ポン――
誰よ、こんな朝っぱらから!
仕方なく立ち上がってドアと向かう。
ガチャリと開けるも即行で閉めた。
鍵まで締める。
心臓が止まるかと思った。
でも、本当はいつか訪ねてくるんじゃないかとは思ってた。
毎日送られてくるメールに着信。
ずっと、無視してたんけど。
「美緒ちゃん、開けてくれよ。話がしたい」
「帰って」
「開けてくれるまで、帰んない」
覗き穴から目を凝らすと、本当に居座るご様子だ。
まあ、そのうち帰るだろうと私はほっといて今やるべき自分の仕事へと戻った。